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2018.08.18

講座

犯罪から身を守る

8月18日(土)しらゆり講座「犯罪から身を守る」が開催されました。
講師は、兵庫県生田警察署員で、特殊詐欺*について知ることや、護身術について、大変分かりやすく時には笑いも交えて教えていただきました。
 
*特殊詐欺とは、面識のない不特定多数の者に対し、電話その他の通信手段を用いて、 対面することなく被害者をだまし、不正に入手した架空または他人名義の預貯金口座への振り込みなどの方法により、被害者に現金などを交付させたりする詐欺のこと。


 
■最近の特殊詐欺の事例として
1.消費者センターを装い、「通販サイト(よくある有名なサイト)+△△工業が登録されたままになっています。△△工業だけ名前が削除できません。」と電話がかかる。
削除するには名義変更しなければならないと言われ、言われるままに変更を依頼する。
裁判所を装った者から、「勝手に名義変更をしたと訴えられたので、弁護士費用として30万円」用意するように言われる。
 
2.北区役所の保健課を名乗って「累積医療の封筒を送らせていただいたが、手続きが出来ていないので連絡した。法改正があり過去5年間15,000円の戻し金がある。銀行に振り込むので、後ほど銀行から連絡があります。」と電話がある。
銀行より、手続きのキャッシュカードが使えないので、営業のものに取りに行き新しいものに取り換える。
その際に暗証番号を聞かれる。
 
実際の音声を聞くと、ソフトな優しい口調で自分ではだまされないと思いつつ、思わず信じてしまいそうな巧みな話し方です。
どんな内容であっても、その場で決断せずに必ず家族に確認します。というような対応が大切です!
 
3.携帯のSMS(ショートメールサービス)を利用した、宅配業者を装ったウイルス感染を目的としたものが増えており、注意喚起されている。

 
■護身術 
後半は、自分の身を守る手段として、腕をつかまれた時の手のさばき方など、事例をまじえながら実演・練習をしました。
 
1. 道を歩くとき、イヤホンを使わない、携帯電話をしながら歩かない。
→イヤホンをしていると、オートロックの背後から人が近づいていても分からない。
ハイブリッド車の音が気付かない。
ひったくりされる大半は女性。かばんを手に持っている女性、自転車の前かごに入っているカバンなど犯人は狙いをつけている。
 
2.センター街でプリクラを撮っていた女子高校生が、スカートを60㎝切られた。
→ストーカーなど、つけれられているかもしれないと思ったら警察に届ける。自分を責めない。心の傷にならないようにすることが大切。
 
3.刺されそうになったら
→・カバンを目の前に出す
・幼稚園、保育園などだったら絵本
・事務所だったら折り畳みイス
・消火器をまくなど、自分の身を守るために何が使えるかを考えておく。

 
4.後ろから口をふさがれたら
→小指だけ思いっきり引っ張る、噛む、または、急所をける。


 

5.電車で痴漢にあった場合
→着信をならす。
 
6.ピッキングで家に侵入されたとき
→灰皿か何かでガラスを割るなどして、何か起きていることを外に知らせる。
 
 
質問として、「着物などの買い取りのチラシが入っていたが・・」
家に呼ぶようなものは、できるだけ避けた方がよい。全ての業者ではないが、注意が必要のものが多い。安く買い取る、貴金属を出すまで帰らないなどのトラブルがある。持参するか、複数人立ち会うなどにする。
 
参加者からのアンケートでは、
「犯罪から身を守る方法を具体的な事例や、体の動かし方で楽しく教えてもらった。」
「実際にあった事例を分かりやすく話していただいた、護身術の体験がよかった。」

「知っているのと知らないのでは差が大きいと思う。」
「危険から身を守る事はとっさに難しいが、その手順を教えてもらった気がした。」
 
笑顔「私には関係ない」「自分は大丈夫!」ではなく、普段から意識しておくことが大事です。
 
 
自分自身の身を守るために、ひょうご防犯ネットの登録をお勧めします。
https://hyogo-bouhan.net/mail/index.do
 
次回の講座は8月26日(日)13:00~14:30「親子でアロマ石けんづくり」です。
詳しくはこちらから

(あうん)