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2018.07.22

講座

DVから子どもを守るために

7月22日(日)、しらゆり講座「DVから子どもを守るために~DVの加害者にも被害者にもならないために、今 私たちに何ができるのか~」を開催しました。

講師は神戸市看護大学教授の高田昌代氏でした。

DVは、子どもが直接暴力を受けていなくても、見聞きすることで身体的、心理的に大きな影響を及ぼすことが分かっています。 家庭内で起こる潜在的な問題であり、どうすれば子どもを守ることができるのか、原因や対処法、子どものケアについて一緒に考えました。

 
先生からは、DV環境下にいると安心・安全である家庭が絶えず緊張状態でびくびくして過ごすようになり、子どもの食欲、睡眠欲、意欲、情動をつかさどっている脳や自律神経への影響があることが分かってきており、DVの状況下を長くつくらないことが重要とのお話がありました。

DVの渦中にいた子供への支援として、「母子の回復プログラム」の紹介がありワークを通して分かりやすく教えていただきました。

・感情を伝える→アイメッセージで!指示はDVになる。
・怒りをどう解決していくか⇒感情のコントロール
・勝ち負けではなくて引き分けがあっていい
・相手にどう支援を求めるか
・我慢をしない⇒DV環境下の母子は我慢している
・自尊感情を高める

 


 

参加者からは
「プログラムを受けたいと思いました。
子の影響が大きいことを改めて実感しました。
改善のための施設とかがあれば教えていただきたいです。」
「DVを受ける子どもの視点について学べてよかった」
「DVの子どもの受けた傷がよくわかりました」
「話しをする時間があったのが良かった」
などの感想が聞かれました。
 

また、母子生活支援施設の母子支援員の方も参加されており、「神戸市内には7か所の母子生活支援施設があるので困ったことがあったら活用してほしい」と話されました。

■先生から紹介のあった書籍です。


 
 
神戸市ひとり親家庭支援センターでは、ひとり親家庭が共に学び合う様々なイベントを実施しています。 
次回の講座は8/18(土)「犯罪から身を守る」です。
⇒  今後の行事予定はこちらから

(あうん)