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2018.07.12

行事報告

平成30年度 近畿地区母子寡婦福祉研修大会

7月1日(日)「平成30年度 近畿地区母子寡婦福祉研修大会」が京都テルサにて開催されました。近畿各地区から約860名、神戸市からは63名が参加しました

◆全国統一活動テーマ
「つなごう人の輪、守ろう地域の輪」

主催地である京都府の知事からは、子どもが健やかに育つことが大切、子どもの居場所、地域の子どもの城事業に取り組んでるとの挨拶がありました。

◆ 母子に関するテーマ
「正規雇用で安定就労」


開会式の後、厚労省よりひとり親家庭に対する支援施策の行政説明がされました。
母子家庭の母自身の平均年収は243万円(うち就労収入は200万円)、父子家庭の父自身の平均年収は420万円(うち就労収入は398万円)、就労母子家庭の48.4%は非正規雇用(派遣社員、パート、アルバイト)です。
安定した雇用と、より収入の高い就業を可能にするための支援が必要です。

◆ 母子・寡婦に共通するテーマ
「母子と寡婦、共にはぐくむ子どもの未来」

6名の方による体験発表と研修討議が行われました。
母子家庭の中学生、高校生、大学生、社会人、ひとり親のお母さん、子どもを育て上げた寡婦の方、それぞれの年代・立場で、悩みながらも 周囲の人たちへ感謝しながら乗り越えていく発表に、心打たれ会場は感動に包まれました。
子どもたちはがんばるお母さんの背中をこういう風に見てるんだなと自分の子どものことを重ねたり、「周囲の人たちへの感謝を忘れないで、将来は母子家庭の子どもに寂しい想いをさせないような小学校の先生になりたい」などと夢を語る姿に、胸が熱くなりました

◆ ひとり親家庭の子どもに関するテーマ
「すべての子どもに安心と希望を!」

 ひとり親の母の立場で、神戸市たちばな会の酒井栄子さんが、「格差を緩和する施策を求めます!」をテーマに発表されました

3人の子供を育てながら、いくつかの転職を経て現在は神戸市の特別支援学校に勤務されています。
明るく元気に子育てする中にも、母子家庭の母の責任と重圧と精神的ストレスがあったといいます。
年収が増加すると経済的な施策の恩恵が受けられず、さらに子どもと過ごす時間がとれない。お母さんががんばればかんばるほど、子どもにしわ寄せがくるというジレンマが生じます。生活環境や家族構成を考慮した制度の必要性などの問題提起がされました。

どんな雇用状況や生活環境であれ、ひとり親家庭にはまだまだ大変な現実の厳しさがあります。 子どもが夢や希望をもって、安心して過ごせる社会に!

小さな悩みでもひとりで抱え込まないで、相談してくださいね。

 

■  10月7日(日)、 神戸市の母子寡婦福祉大会(於:ピフレホール)が開催されます。
 
 

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(あうん)