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2019.10.14

行事報告

「令和元年度  神戸市の母子寡婦福祉大会」

10月6日(日)、晴天の秋空の下、令和になって初めての「神戸市母子寡婦福祉大会」が長田区ピフレホールにて開催されました。約400名が参加しました。

 

全国統一活動テーマは「つなごう人の輪、守ろう地域の輪」です。

 

 

神戸市母子福祉たちばな会岡田操会長より挨拶、寺崎副市長はじめ来賓の方々より祝辞をいただきました。

 

開会のことば 灘区 藤井圭子

 

■体験発表1.

「私は幸せ者」灘区 佐藤由利奈(大学2年生)

 私は、中学生の時にお父さんを病気で亡くしました。妹は4歳でした。

 父が亡くなって、世間知らずですが初めて母子家庭という言葉を知りました。そして、みんなとは違う、可哀想な子なんだと家庭にコンプレックスを抱いていました。お父さんはどんな人?何のお仕事をしているの?と聞かれたらなんて答えよう、などと中学時代はこんなマイナスなことばかり考え、友達と家族の話をする時はとても辛く感じていました。

 そんな時、たちばな会と出会いました。私は部活とアルバイトで忙しく、たちばな会の行事にあまり参加できていないのですが、妹が旅行やクリスマス会、ケーキ作りに参加した時の様子を楽しそうに話すのを聞いて、とても嬉しくなりました。そこで一緒に遊んでくれるお兄さんお姉さん、お友だちが大好きで、企画されている様々な行事が楽しみで、ずっとたちばな会に参加したいと言っています。母や私がしてやれないようなことを体験させてもらえ、満足そうにしている妹を見て幸せな気持ちになりました。

 私は、経済的な理由で大学進学を諦めていましたが、大学に行きたい気持ちがとても強かったので、毎日が悔しいやりきれない思いでいました。そんな高校3年の2学期に、たちばな会から「ひとり親家庭支援奨学金制度」の案内が送られてきました。神にもすがる思いでこの制度に応募し、手続きをしていただいて奨学生になることができ、進学の道が開けました。大学に進むことが絶望的で、進路を決めないといけない最後の段階に奨学金を受けられたことで、私の人生は大きく変わりました。

 私は貸与型の奨学金を借りながら、念願の大学で学び、充実した日々を過ごしております。学校以外はほとんどアルバイト、収入は学費に消えて身体はくたくたですが、心は満たされており、生きがいを感じています。

昔から歌うことが大好きで、小学校、中学校、高校、大学とずっとコーラス部に所属しています。部活では、仲間と切磋琢磨し大人数でも少人数でも音楽を一人一人の歌声によって作っていく、一人では出来ないハーモニーを生み出すことが出来る楽しさを学びました。将来は音楽療法士になりたいと思っています。発達障害や心の症状に悩む人に音楽を通じて脳を活性化させ、ぐっすり眠れる、笑顔が増える、前向きになれるなどの良い結果を一緒に出していきたいと思います。

 授業で習ったのですが、音楽は「記憶の扉を開けるカギ」とも言われています。子供の時に歌った唱歌や若い頃に流行した曲を流すと、昔のことを思い出してさらに脳を活性化させる効果が期待できるそうです。

 今は、ボランティア活動をしていて、病院のロビーで患者さんの前で歌い、シニア合唱団の指導もしています。「楽しかったよ、ありがとう」と言って、楽しそうに自分のことを話して下さる方がいて、歌で人と人とが繋がることに、日々喜びを感じています。

 私はこの与えられた環境を大事にして、感謝の気持ちを忘れず、これから少しでも多くの人を幸せにしたいと思います。

■体験発表2.

「笑顔でいれば」灘区 飯島順子

 私がひとり親になったのは、今から16年ほど前です。

 当時娘は8歳、息子は6歳でした。「これからどうしよう。」フルタイムのパートでしかなかった私にはいろいろな事がのしかかってきました。

 まず、住む家を探しました。学校の近くのところを見つけましたが家賃が高く収入の半分もかかってしまいました。養育費もなく、このままでは生活できない。手に職をつけたらもっと収入が増えるのでないかと思い、昔から美容関係に興味があったのでエステサロンで働くことにしました。「いつか自分のお店がもてたら・・・」と夢もできました。しかし、現実は甘くありませんでした。見習いから始めるのですぐに高額な収入が得られることはありません。平日の昼間はフルタイムのパートを続け、平日と休日の夕方にサロンで勉強することにしました。パート、研修、練習、接客で毎日くたくたになる日が続きました。でも、子供たちには疲れたところを見せたくなかったので、子供たちの前では笑顔でいようと決めました。

 仕事でツライことがあって落ち込んだ夜はこっそり泣きました。いっぱい泣いた後はスッキリして笑顔に戻れました。嫌な事、ツライ事があった時は将来お店を持った時に役に立つと信じ無理やり笑顔を作り頑張りました。職場の人から、「いつも楽しそうね。悩みなんかないんじゃない。」と言われた時は「そう見えているなら私の演技もなかなかじゃない。」と、にんまり笑顔になりました。また、お客様に「気持ちよかったわ。あなたに会うと楽しくなり、元気になるわ。」と言われた時はとてもうれしくなり心から笑顔になれました。

 そうして10数年たち、私も人に教える立場になっていましたし、私のお客様も増えていました。あるとき“ひとり親家庭のための就職に有利な資格取得支援事業”が始まったと聞きました。授業料が無料でテキスト代のみで資格取得のための勉強が出来る、とてもありがたい制度です。さっそく私はその中の「ネイリスト講座」を自分のスキルアップになると思い受講しました。

 こうして私の毎日はさらに忙しくなりました。週1回の夜間講座を休まず受講しました。昼間の職場の人に、テキストや道具の入ったカバンを見て「いつも大きいカバンを持って忙しそうやけど一体何が入っているの。」とよく聞かれました。そんな時は笑顔で、「夢と希望」「お腹は脂肪」と言って笑い飛ばして頑張りました。

 資格試験の当日は何十年に一度の大きな台風の日でした。警報の出ている中、傘を壊しながら試験会場に向かいました。この時はさすがに「神様の意地悪」と思いました。若い人たちに交じって久々の緊張の中試験を受けました。無事ネイリストの試験は合格することができました。

 気が付くと小さかった子供たちは成人し、社会人になり、私も50歳を過ぎてしまいました。このまま何もせずに後悔するより夢だったお店を開こうと決心しエステサロンをオープンしました。サロン名は「nicocoニココ」。お客様をにこにこ笑顔でお迎えし、にこにこ笑顔でお送りするサロン。私ひとりの小さいですが、楽しいサロンです。暗い顔でいても笑顔でいても明日は必ず来ます。

どうせなら笑顔で迎えよう。笑顔でいればきっといいことがあると私は思います。

 

 

 

大会宣言 垂水区 中谷 美奈

 

 

後半は、 楽遊クラブ・銀雅による伝統民俗芸能である銭太鼓の舞台があり「明るく・楽しく・ 元気よく」がキャッチフレーズのアトラクションを楽しみました。
慣れ親しんだ曲で、参加者も壇上に上がっての体験に会場は盛り上がりました。

 

閉会のことば 須磨区 門田 諭佳

 

 

司会進行 灘区 山田麻美

 

 

ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!

来年度の近畿大会は神戸開催です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

※大会の様子は、令和2年1月発行 の広報誌「たちばな」にも掲載予定です。

(あうん)