2019.02.28
「子育て講座〜子供の気持ちに寄り添って」を開催しました
2月24日(日)「
臨床心理士として神戸市子ども家庭センターに勤務され、 自身も働きながら2人のお子さんを育てられた経験を交えていただ き、 優しく根気強く子どもの気持ちを見つめてきた西田さんのお話はと ても分かりやすく心に響きました。

子どもの発達に沿って関わるポイントを以下にまとめます。
■乳児期
基本的信頼を抱くことがとても大事
お腹が空いたらミルクを飲ませてもろえる
笑顔を向けられると安心する
お母さんは、安全基地の役割
お母さんのお膝に抱っこされていても、 おもちゃを見たら取りに行き、またお母さんのお膝に戻ってくる。
こいういう繰り返しが、人への信頼感となる。
この時期に、 泣いても放ったらかしにされたり叩かれたりときちんと対応しても らえないと、 人への信頼感が築けずしんどい思いをすることになる。
■2〜4歳
自律性の獲得
イヤイヤ期や、最初の自己主張
自我を作る上で大切な時期
しっかり成長してるんだな、 自己主張してるんだなと根気強く対応することが、 思春期にも関わる。
第一次反抗期があるかどうか、飛び越えて進むと、 課題の積み残しがあり、 後の成長段階で自分の想いを言ってはいけないと思ってしまう。
■4〜7歳
自主性を育む時期
実際の体験から学ぶことが大切。
自分の気持ちを言えるような雰囲気が大切。大きくなっても、「 別に・・」自分の気持ちを伝えることが苦手な子が多い。
「痛かったね〜よしよし」「悔しかったね」 と子どもの気持ちを代弁することが、 自分の気持ちを分かってもらえたと感じる。
「早くしなさい」や「〜しなさい。」などの強制を少なくする。
「〜したらあかん」と否定形で言われると、不満感が積もる。「〜 しようか」と肯定的な声かけをする。
行動だけ怒られると、自分のやるせない気持ちが残ってしまう。
正論を言われると、親に何も言わなくなる。
ネガティブな本音を言っても、聞いてもらえる経験。
■学童期
発達の途上、出来なくて当たり前と思う
成長のスピードは一人一人違う
劣等感を抱きやすい時期
他の子と比べて叱らない、人格否定しない
失敗もオッケー、自信貯金をたくさんする時期
発達にアンバランスがある子は、 落ち着きがなかったり忘れ物をしたり、 失敗や叱られることが多いと自己評価が低くなる。
大人が関わり方を変える。
◽︎小5〜小6
少し甘えが強くなったり、自分は必要な存在か確認する時期
褒めてもらったことが少ない子は、 自分が大事な存在だと思えない。他人の事も大切に出来ない。
■思春期
自分の長所、短所を知り、 両方あるのが自分自身だと思えるようにする
周りの目を気にして過ごしてきた子は、本当の自分が分からない
体の変化(第2次性徴)→衝動性の高まり、情緒不安定
「学校に行きたくない、しんどい」と訴えがあった時、「みんな、 しんどくても行ってる」
など、正論で返さない。
自分の気持ちを分かってもらえないもやもやが残る。 親は自分のことか嫌いなんだと感じる。
怒られた感情だけが残り、本当に必要なことは伝わっていない。
反抗的な態度は受け流す。

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お父さんとお母さんが緊張感の中で生活していると、 子どもも委縮してしまいます。
シングルマザーだから、父性も! と気負わなくても大丈夫との言葉は勇気をもらえますね!
質疑応答のひとつを紹介。
質問:感情的な言い方をして後悔してしまう。
答え:あの時、言い過ぎたねごめんね。と素直に謝る。 大人はすっきりするかもしれないけど、全部言い切らない。
私事ですが、今息子は19歳。
全ての時期において刺さりました。
親が必死に仕事をして余裕がないと、いつも「早くしなさい!」 や怒ってばかりいた自分を反省。
熱を出すと、3歳ながら「お母さんお仕事行けなくなるね」 と親を気遣うような子でした。
お母さんと話しかけられても、「後でね」とか「宿題したの?」 ばっかり言ってたな。
中学生になると、仕事で帰宅が深夜になることも多く、 帰ったころには子どもはもう話す気もなくなっていてSOSに気付 きませんでした。
その経験を、 今離婚したばかりのお母さんにお話するとハッとされます。
💗子どもの良い所に目を向けましょう!
💗子どもに、OKのメッセージを伝えてください。
💗お母さん自身の良い所に自信をもって。
💗お母さんも自分にOKを!!
長文になりましたが、子育て真っ最中、 参加したくても参加できなかった方へもお伝えしたく、
最後までお読みいただきありがとうございました。
おすすめの書籍
「ひとり親でも、子どもは健全に育ちます」
著者:佐々木正美

次回のセミナーは3月24日(日)「 アロマテラピーでリフレッシュ」です。
(あうん)